アジア歴史資料センターB08090136700『大正七年七月ニ於ケル米騒擾ニ関スル件』≪山口県知事電報≫8月17日。画像。茶色の輪郭は管理者が付けた。
《大阪朝日新聞大正7年8月18日》
「十七日午前一時三十分同郡(佐波郡)八阪(ママ)村の民家に放火したるものありしを何れも直ちに消止めたり」(17日夜内務省発表)
『防長新聞』大正7年9月5日。「●八坂の暴徒◇判検事出張す」。
「佐波郡八坂村に於ける暴徒検挙のため判検事出張し堀分署と協力し頻りに検挙中にて三日迄に数十名の首謀者を検挙厳重取調べ中なり」
国立公文書館アジア歴史資料センター「米価問題に付騒擾の件2止(14)」(レファレンスコードc08021485500)の「騒擾事件調査票」55~82頁(番号1527~1554)。「騒擾犯人身位別表」(70頁)で、八坂村の検事処分人員は19名であり県内5番目の規模である。
山口県内の騒擾事件で検事処分を受けた人数は、①宇部村、②安下庄(あげのしょう)町、③向津具(むかつく)村、④富海(とのみ)村、⑤須恵村、⑥八坂(やさか)村(18名)、⑦太華(たいか)村、⑨出雲(いずも)村、⑩中関(なかのせき)村の順です。職業別では、米の消費者の鉱夫、漁業従事者が多く、米価高騰が契機となって賃上げや廉売・寄付金要求の騒動が発生しました。
2022.12.21更新
「懲役二年 農兼諸商 〇〇峰一、同一年 福一、同六月 光造・小助・荘吉・才蔵・弁次郎(以上姓不明)(法律新聞 大正八・九・二〇)」『米騒動の研究』第五巻432頁。